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ローズマリーのティンクと王妃エルジェーベト。

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アトリエでお伝えしているティンクチャー。
けっして無水エタノールやエタノールではつくりません。
ナイトキャップや薬酒のように、薬用酒としていただくこともふまえ
誤飲を防ぐためにも40℃のウォッカを使わせていただいています。
40℃というのは、薬酒を作るうえで、一番雑味の出ることも少ない度数。

ローションにはごく少量しか用いないのですが、
それでも無水エタノールのアルコール度数は99.5%とあまりにも強いのです。
一般的なエタノールでも95~95.5% 。。。
けっしてお肌にやさしいとはいえませんし、飲用も危険です。

ノンアルコールを希望される方には、
ノンアルコールでの方法をお伝えしていますが、
ただ、100mlに対して 0.5ml ほどの使用量ですので、
お肌への殺菌作用も含めて、
若干のアルコールが含まれている方がよいともいえはします。

褐色色は、ちょっと最初はびっくりしますが、
水溶性成分と脂溶性成分が程よく抽出されている証拠。
ハーブによっては、香りは変わるのですが、どれもが綺麗な飴色になるのです。
この飴色のティンクチャーはバスティンクに、ローションに、
薬酒としてオレンジジュースやトマトジュースなど飲料に混ぜていただいたり
と用途も広くって特にローズマリーは強い抗酸化作用を持ち、
その働きをとても高めるので常備したい香草療法のひとつともいえます。

アトリエでの冬の講座では、
ティンクチャーの代表的なメニューとしても知られる
ハンガリーウォーターのオリジナルレシピのご紹介を予定しています。
「王妃の水」としても有名なハンガリーウォーターは
ヨーロッパでのアルコールベースの香水の起源のひとつとも。

現存する最古の製造法・使用法では、1659年にフランクフルトで発売された
ジャン・プレヴォ(Jean Prevot)の
小冊子が知られていますがこれは蒸留法となります。
「四回蒸留した生命の水(アルコールのこと)を
三、ローズマリーの枝先と花を二とせよ。
これらを密閉容器に入れ、五〇時間、微温に保ち、その後、蒸留せよ。
毎週一回、朝、この一ドラム(分量)を食物か飲物に入れ、服用すること。
さらに、毎朝、あなたの顔と傷んだ脚をそれで洗うこと。」
と記されているのだそうです。

ハンガリーウォーターは、現存する正式なレシピはないのですが、
王妃エルジェーベトが献上され愛用した薬として知られ、
文献でもローズマリーを酒精と
ともに蒸留した薬用酒であることがわかってはいます。
前述のように、アルコールベースの香水の原型のひとつでもあり薬酒。
内服にも外用にも利用されるもの。

この薬酒の作用で病が癒えて若返り、ポーランド王に求婚された
という逸話も残っているのですが真偽のほどは定かではないようです。
ただ、抗酸化作用に優れたティンクであることだけは確かなのです。
14世紀にまでも遡る逸話。

薬草、香草の世界の様々な神話・伝説を紐解くことも楽しいものです。





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by uneanemone | 2016-12-14 17:10 | 薬草・香草のレクチュール | Comments(0)

奈良の小さな薬草・香草のアトリエです。香茶講座・香草講座 etc プチスクールを開講しています。


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