Romantique Herb Note * graine あなたの日々小さな種に。ハーブのための小さなアトリエ。アトリエ・ビス©Since1990

薔薇の物語~その①

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五月といえば薔薇の美しい季節。



薔薇は、チベット周辺や中国の雲南省からミャンマーにかけて
その野生原種が多く生息していることもあって
どうやらその辺りが原産地ではないかといわれています。


南半球にはバラは自生していないことも知られていますが
その原産地から中近東やヨーロッパへ
また極東から北アメリカへと伝播したものと考えられています。



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薔薇は大別すると基本種が8種ほどですが、そこから枝分かれして、約2万種以上の園芸種が存在します。また薔薇の原産種は前述したように、アジアが最も多く、ヨーロッパ、北アフリカ、アメリカとつづきます。なかでも世界最古の薔薇は、紀元前2000年頃、西アジアのシュメール人によって石版に記された「ギルガメッシュ叙事詩」のなかにあり、「この草の棘が薔薇のようにお前の手を刺すだろう」というくだりがあり、これが世界最古の薔薇に関する記述とされてもいます。

日本では、書物に記されるのは「万葉集」で、<うばら><うまら>として登場します。これは、<いばら>の古語で、現在も白い花の咲くノイバラを指すといわれています。また古今和歌集(905年)では、歌題に「薔薇」(かな書きではさうひ )が記されており、日本最古の漢和辞典『和名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)にも、薔薇の記載があります。
現存する我が国の最古の本草書『本草和妙』(918年頃)でも、営実(ノイバラ)の記載があり漢方薬として用いられてもいました。これは古今和歌集の時代から、中国からの渡来種と考えられ、日本での原種になったと考えられています。後に、園芸種として栽培されたのは、かなり遅く江戸時代になってからと思われ、江戸時代の園芸書『花壇地錦抄』(1719年)では、ハマナス、長春、牡丹荊(ぼたんいばら)、らうざ、などイバラの類として10種余りが記されてもいます。

明治時代になってからは西洋から輸入されたバラを中心に園芸品種として栽培がおこなわれて、最初は、鉢植えから始まり、後に、花壇やバラ園と変わっていくようになりました。日本産の品種が多く産出されるようになるのは第二次世界大戦後。品種改良も多くおこなわれ日本のバラが生まれることになりました。

主な国産のバラ;
*イザヨイバラ(Rosa roxburghii)
*サンショウバラ(Rosa hirtula)
*タカネイバラ(Rosa aciculaisis nipponensis)
*ノイバラ(Rosa mulitiflora)
*テリハノイバラ(Rosa wichuraiana)
*ハマナス(Rosa rugosa) 英:Japanese Rose, Rugosa Rose
*サクライバラ(Rosa uchiyamana)
*モリイバラ(Rosa jasminoides)
*フジイバラ(Rosa fujisanensis)

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ヨーロッパのイメージが強い薔薇ですが紐解いていくと様々にその歴史も興味深いものです。





Commented at 2021-05-14 07:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by uneanemone at 2021-05-21 23:11
> 05/14 07:11 鍵コメ様

ブログにお伺いさせていただきコメント欄に
メッセージを残してございます。

ありがとうございます。
お手数をおかけいたしました。
大変遅くなりましたが、一応こちらでも返信させていただきますね。
宜しくお願い申し上げます。

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by uneanemone | 2021-05-13 15:55 | 植物・薬草・香草のレクチュール | Comments(2)