遺伝子組み換えって?

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秋風の吹く心地よい日曜の午後です。
宣言解除ともなりましたが皆さまいかがお過ごしでしょう?


さてさて今回は<遺伝子組み換え>についての再考です。


遺伝子組み換え・・よく聞く言葉となりましたね。
これって、なんとなく怖い・・何となく嫌だ・・・
ということであって
その実態は何なのかわからないという方も多いと思います。



有用な栄養量の含有をふやしたり・・
害虫に対し
毒性を持つたんぱく質を生成する抵抗力のある作物を作る・・
除草剤を撒いても枯れない作物を作る・・
などですが
作物の遺伝子を組み替えることによって生まれる
生産性の向上にもつながります。
この技術が遺伝子組み換えと呼ばれるものです。
農業の大幅な省力化と単位面積当たりの収穫も格段にあがります。



2008年でのアメリカでは
大豆、なたね、トウモロコシ、てん菜、パパイヤ、アルファルファ etc.
約6,250万haになるそうです。それってどのくらい??
実に大豆の90%、トウモロコシの80%にその技術が用いられているそうです。




特にナチュラリストの間で問題にされるのは
<自然界で起こりえない種の変化>です。
人為的な遺伝子操作のためその利用に警鐘を鳴らす科学者の方もいます。
予期しない毒性や新しいアレルギーを引き起こす可能性がある
とも指摘される遺伝子組み換え。


特にいわれているのは
抗生物質に耐性を持つ遺伝子が使われるため
抗生物質が効かなくなるのではないかともいわれています。
確かに最近では抗生物質の効かないウィルスも出回ってもいます。



NPOオーガニック事業協会理事長の
南埜幸信氏によると
自然界に存在しない遺伝子が生態系にばらまかれることによる
自然生態系のかく乱や破壊など懸念され
安全とは言い切れない要素を多く含んでもいるとのこと。
表示の義務化はされているものの
<善良なる管理者の注意>の範疇では心配になることもありますよね。




最近では、ゲノム編集での食品、素材なども出回りはじめました。
遺伝子組み換えよりも安全なような気はしていますが
今後の行方も気になります。


そんな時に重要なのは意外と「何となく嫌だ」
というセンシブルな感覚だと個人的に思っています。
添加物まみれの養殖の魚などは確かに臭みを感じますし
我が家では例えばトラウトは殆どと言っていいほどいただきません。
(これは北海道育ちだからかもしれませんね)




できるだけ安全なものを‥というよりも
危険な兆候のあるものを避ける・・そんな感覚は大切にしたいものです。



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記事が長くなってもとは思ったので
<硝酸塩の残留>についてなどは次回の記事とさせていただきますね。


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<参考>
南埜幸信氏の資料による。
NPOオーガニック事業協会理事長。
東京農工大学農学部卒業後、㈱自然農法国際研究開発センター等に勤務。
主な著書。「有機農業から未来の食卓へ」(日本文学館)/
「自然農法推進宣言」(富民協会)など。



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by uneanemone | 2021-10-03 14:05 | ナチュラルフードセラピー | Comments(0)

Ecole pour la mariée:ハーブのちいさな学校<エコール・プラ・マリエ>。それぞれの気づきの種となるようグレーヌノートも綴らせていただいています。グレーヌは仏語で種の総称。暮らしの種ノートとして何かお役にたてればと思います。*アトリエ・ビス©Since1990


by 荻尾ノイエ
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