月桂樹。

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秋の日を受け美しく輝く月桂樹の葉。
月桂樹は永遠の愛の証。
恋の矢を射られたアポロンが
鉛の無関心の矢を射られたダフネを追い続けたお話は有名。


アポロンはペーネイオス河畔までダプネーを追いつめるのですが
ダフネはついに川の神であるアポロンの父ゼウスに懇願し
その姿を月桂樹に変身させるというものです。
このためアポロンは
永遠の愛の証として月桂樹を身につけているといわれています。




その後、栄誉の印として、英雄や詩人、戦士などに送られた月桂樹。
雌雄異株の常緑高木ですが
民間療法では健胃、抗菌、抗炎症、鎮痛、鎮静、防虫
などに利用され軽いリウマチ、神経痛にも用いられたりします。


また外用としては血行促進や
新陳代謝を促すことにも有用ともされています。


果実は秋ごろに熟し
黒紫色になったものを採取し乾燥させ
月経実(げっけいじつ)を苦味健胃薬として用います。



月桂樹。_b0365901_06564000.png

古代ローマ人は<ストレナエ>と呼ばれた
この月桂樹のリースを結婚式や儀式に用いたようです。
これがリースの原型とか。


また月桂樹の葉は予知能力をもたらすともされています。
デルフォイ神殿に仕える巫女たちは
木の葉を嚙んで予言を受けたとされています。



生薬では月桂葉(げっけいよう)と呼ばれ
食欲不振、勘機能向上に用いられます。


精油では駆風、消化促進に。
直観力やリーディング力などを
引き出すためにはかかせない精油ともなります。




月桂樹。_b0365901_06564000.png
その葉脈をそっと辿りながら
瞑想をするのもいいかもしれません。




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by uneanemone | 2021-11-26 15:55 | 植物・薬草・香草のレクチュール | Comments(0)

Ecole pour la mariée:ハーブのちいさな学校<エコール・プラ・マリエ>。それぞれの気づきの種となるようグレーヌノートも綴らせていただいています。グレーヌは仏語で種の総称。暮らしの種ノートとして何かお役にたてればと思います。*アトリエ・ビス©Since1990


by 荻尾ノイエ
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